
デザインヒストリー - 浮世絵からアイコニックへ、デザインを刷新した理由とは
2020年11月、CRAFT Xより2つの瓶ビールが新登場。
ダイナミックな浮世絵をモダンなテイストへと昇華させたデザインが大人気のクリスタルIPAですが、今回の瓶ではモチーフを刷新。
その理由について、CRAFT Xのクリエイティブディレクションを担う栗山 修伍に語っていただきました。
──クリスタルIPAと言えば豪快な浮世絵というイメージでしたが、今回はどういった表現になるのでしょうか。
栗山:ダイナミックな北斎の浮世絵をモダンなテイストへと昇華させたデザインが大人気のクリスタルIPAですが、今回初めて瓶を採用したデザインでは、クリスタルIPAが持つ華やかな香りとスッキリとした味わいを、爽やかなエメラルドグリーンの色彩でアイコニックに表現しました。
また、同時発売のHAZY MOON IPAも、独特のトロピカルでフルーティーな香りと味わいを鮮やかなピンクとゴールドで表現したデザインになっています。
中央にCRAFT Xの”X”を大胆に配したデザインは、これまでのCRAFT Xファンだけでなく、より幅広い層に楽しんで頂きたいという想いが詰まっています。
──中央にある「X」がとても印象的です。
栗山:デザイナーと議論する中で、様々なアイデアが生まれましたが、缶のラベル同様、CRAFT Xのブランドアイコンである”X”をキャンバス全体に使うアイデアを最終的に採用しました。一度見たら忘れない印象的なビジュアルに出来たと思っています。
──オーロラのように輝く紙質も、とても華やかです。
栗山:紙質や箔の印刷表現には徹底的にこだわりました。私たちが提供するビールはプレミアムなビールですから、飲む前、飲んでいる時間、飲んだ後も気分を華やかにしてくれる体験を提供したいと思っています。
──2つの瓶、それぞれ鮮やかな色合いですが、どのような理由でこの色を選ばれたのでしょうか。
栗山:クリスタルIPAは、缶のデザインでも北斎の浮世絵の波のアートの部分にエメラルドグリーンを採用しています。浮世絵をよりスタイリッシュに蘇らせるためのカラー表現でしたが、
クリスタルIPAが持つ華やかな香りとスッキリとした味わいが色彩でも表現できていると思います。よって、ブランド・アイデンティティーの一つとして、このエメラルドグリーンを鮮やかに表現しています。
──ヘイジームーンIPAは対照的にピンクが眩しいデザインですね。
栗山:はい。ヘイジームーンIPAは独特のトロピカルでジューシーな香りと味わいが特徴のビールです。そのきらびやかな世界観を表現すると、鮮やかなピンクとゴールドがぴったりだと感じ、実際にクリスタルIPAと並べてみても、それぞれの個性が引き立てる存在になっていると思います。
──最後に、これからこちらの瓶をお手に取られる方にメッセージをお願いします。
栗山:例えば、瓶で飲むビール体験と、缶で飲むビール体験というのは、同じビールでも味わいが大きく異なるように感じると思います。今回は、『瓶で飲むCRAFT X』という、よりプレミアムなビール体験に合わせた華やかなデザインに仕上げておりますので、美味しい料理と合わせながらじっくりと楽しんでみてください!
MOON-X 株式会社 Head of Creative 栗山修伍
京都芸術大学卒。イタリアSPD Milano修士。帰国後、楽天株式会社でブランドマネジメント室室長を務め、楽天のグローバルブランディングに従事。その後、フェイスブック ジャパンにてクリエイティブストラテジストとして、世界中の企業を対象にInstagramの広告クリエイティブディレクションに携わる。現在、MOON-Xにてクリエイティブの責任者を務めている。