ブリュワーインタビュー - 新しくなったクリスタルIPAの特徴とは? – CRAFTX 公式ショップ
ブリュワーインタビュー - 新しくなったクリスタルIPAの特徴とは?

ブリュワーインタビュー - 新しくなったクリスタルIPAの特徴とは?

2020年8月に「No.002」として味わいがバージョンアップしたクリスタルIPA。
その特徴と美味しい楽しみ方について、木内酒造合資会社 額田醸造所 醸造士 宮田 輝彦氏にお話を伺いました。

 

スッキリとした飲みやすさが、No.002の魅力


──新バージョンNo.002をつくるにあたって、No.001からどんな変化があったのでしょうか?

宮田氏:一番大きく変わったのは、ビールのベースとなる麦芽ですね。180度味が変わっているわけではありませんが、No.001の味をよく知っている方が飲まれたら、その違いが分かるかと思います。

──No.001と比べて、どんな味の違いに仕上がりましたか?

宮田氏:No.002は甘さが少し減った分、スッキリ飲みやすくなっています。そのことでペアリングの幅も広がりました。ほどよい苦味はありますが、苦味がすっと消えるのでペアリングを楽しみたい方にぴったりのビールかと思います。

──確かに、No.002はフルーティながらもスッキリとした味わいですよね。スッキリさを出すために工夫されたことを教えてください。

宮田氏:スッキリ感を出すために、モルトも変えました。No.001では「クリスタルモルト」を使用することで甘さを出していたのですが、No.002は「ラガーモルト」を使用することで飲みやすさ・スッキリ感を出すことができました。

 

こだわりの製法によって生まれたNo.002、リラックスしてお愉しみいただきたい



──麦芽とモルトのお話が出ましたが、それぞれどういった役割を持つのでしょうか?

宮田氏:ビールの味は、酵母の出すエステル、麦芽やホップの香りが組み合わさり一体となって生まれます。そして、仕込みの熱などで様々な化学変化が起きることで香りが出てくるんです。なので一概に「どの材料が」ということではなく、それらを組み合わせたり加工をした結果、独特の味わいが生まれたと言う方が近いですね。

──組み合わせや加工の仕方でこだわったところはなんですか?

宮田氏:クリスタルIPAはエステルよりも麦芽と酵母麦芽、ホップ、酵母の良いところを引き立てる設計にしています。そのことで、果物みたいなフルーティな香りが強く出てくるビールになりました。

──そんなNo.002の、オススメの飲み方を教えてください。

宮田氏:僕は屋外……特にキャンプのときに飲みたいですね。空気のすんだところで味わうと、さらに美味しくなりそうです。キャンプ以外でも、皆さんがリラックスできる空間でお愉しみいただきたいビールです。

──宮田さん、ありがとうございました!

 

 


木内酒造合資会社 額田醸造所 醸造士
宮田 輝彦(みやた てるひこ)

1979年生まれ。2008年、 常陸野ネストビールを製造する木内酒造合資会社に入社。主にビールの 醸造に従事。