
爽やかでスッと喉に入っていく『シトラスバケーション』の魅力
大好評のフルーツエールシリーズに、待望の新作『シトラスバケーション』が登場!
長い夏と、収穫を迎えた河内晩柑(かわちばんかん)をイメージして造りました。
その夏らしい爽やかな味わいの秘訣について、共同開発元である宮崎ひでじビールの金井さんにお話を伺いました。
誰よりも早く『シトラスバケーション』をお飲みになった金井さん、実際飲んでみてどんな味わいでしたか?
一言で例えるなら、「爽やかでスッと喉に入っていくようなビール」ですね。
いつも分かりやすい例えをありがとうございます!
今回はCRAFTXでは初のビアスタイルに一緒に挑戦しましたが、どのような効果がありましたか?
今回は、ゴールデンエールというビアスタイルを取り入れました。
このスタイルを採用することで、河内晩柑の上品な美味みを活かす、すっきりと柔らかな味わいに仕上げることができました。
ゴールデンエールとは
- 淡い金色をしたエールビールで、ブロンドエール(Blonde Ale)とも呼ばれます
- モルトの甘みが穏やかに感じられるのが特徴で、アルコール度数は控えめです
- ラガービールに特徴が似ているため、その飲みやすさからエールビールの「入門ビール」として位置づけられることも
- 世界中のクラフトブリュワリーで醸造されており、多くのファンに愛されています
「上質に発酵させること」を大切に
『シトラスバケーション』を製造するにあたって、どんな試行錯誤をされましたか?
新しいレシピとして、ホップの新しい組み合わせにチャレンジした点ですね。
柑橘系のホップをふんだんに使っていて、中には熟したような柑橘の味わいを感じられるホップや、奥深い香りを生み出してくれるホップもあるんです。
そのホップの組み合わせが、河内晩柑の複雑な味わいを引き出してくれています。
「特にこだわった!」というポイントも、ぜひ教えてください。
宮崎ひでじビールでは、ビールの基本である「上質に発酵させること」を大切にしています。
私たちは果汁と麦の糖分を上手に発酵させることをイメージしながら、酵母のお世話係をしているんです。
きれいに発酵すると果実のキャラクターが立って味わい深くなります。ドリンカビリティが高くなるのも嬉しいポイントですね。
そして今回は、発酵の早い段階で河内晩柑を合わせて一緒にしっかりと発酵させています。
そうすることで、ちょっとした複雑さ・面白みを出すことができました。
素直なキャラクターが出た、自信作です!
テーブルの上に広がる、九州の景趣
今回も九州の特産品を使用していますが、九州への想いを改めてお聞きしたいです。
私たちは『ブリュー・ローカル』や『農園プロジェクト』という取り組みの中で、地元である宮崎を盛り上げてきました。
醸造を取り組んでいく中で地域に助けられたきた歴史があるので、ここにしかない地元の魅力を発信していきたいという想いが強いんです。
そして今回の『シトラスバケーション』は、熊本県特産の河内柑橘を使ったビールです。
九州アイランドという1つの島としての魅力も伝えていきたいですね。
まるで九州を巡っているような、旅気分が味わえるビールですよね。
そうですね。テーブルの上で1本開ければ、九州の雰囲気や香りが漂ってくるよう。
そんな九州の味と香り、風を感じていただければと思います。
河内晩柑の魅力とビールが一緒になった、新しい発見を楽しんでみてください!
宮崎ひでじビール株式会社
宮崎県の北部、水のきれいな行縢(むかばき)山の麓でクラフトビールの製造・販売を行っているブリュワリー。
伝統的なスタイル、飛び抜けたようなスタイル、地元に根ざしたスタイルなど、様々なスタイルのビールをスタッフ一同楽しみながら醸している。
CRAFTXとは、日向夏セゾン(2020年6月)、日向夏IPL(2021年3月)、サンセット・ライムエール(2021年6月)を共同開発。(いずれも完売)
日向夏セゾンは、第6回「世界に伝えたい日本のビアカルチャー」ビール部門優秀賞を受賞。
金井 大
ビール好きが高じて、宮崎ひでじビールに就職。
現在は企画、営業などを担当。
「ビールは肩肘張らずにリラックスして楽しめる、自由な飲み物です。いろんなビールでいろんな楽しみ方をすると、もっとクラフトビールのカルチャーが盛り上がるし、楽しめると思います!」