
ブリュワー宮田氏から伝えたいこと - 香りへのこだわり、そしてオススメの飲み方
クリスタルIPAの共同開発元である木内酒造の醸造士 宮田さんより、味わいの秘訣と美味しい飲み方について伺いました。
こんにちは、宮田です。
我々のこだわりがつまったクリスタルIPAを見つけていただき、ありがとうございます。
まずクリスタルIPAのオススメの飲み方についてお伝えしたいと思います。
クリスタルIPAの1番の特徴は「フルーティな香り」です。
その香りを楽しんでいただくためにも、グラスに注いで飲むことをオススメします。
温度ですが、冷えててもおいしいように作ってありますが、あまりにもキンキンだと香りを十分に楽しめません。温度の変化によって香りも変わりますので、じっくりと味わいながらご自分のベストタイミングを見つけてください。
ちなみに私のオススメは、冷蔵庫から出して、30分後くらいに飲むことです。
また、幅広いシーンで毎日楽しんでいただけるよう、透明感のある「すっきりとした味」に仕上げました。お魚からお肉まで、いろんな料理と合わせてみてください。自宅でゆっくりと味わうのもいいですし、キャンプなどで開放的な気分で飲むのもピッタリだと思います。
クリスタルIPAは作りたての味わいを楽しんでいただくために、なるべく早めに飲んでいただけるとうれしいです。
次に、クリスタルIPAの香りの秘訣についてお話ししたいと思います。
ビール造りの大まかな流れですが、ビールはスタイルによって原料が異なり、何百通りの組み合わせの中から造るので、まずはビールのスタイルを考えます。そしてレシピを構築します。
麦芽を粉砕し、タンクでデンプンを糖に変えた上で、ろ過して麦汁を取り出します。さらに煮沸してホップを加えたあと、冷却してビール酵母を入れて発酵させることでビールが出来上がります。
クリスタルIPAでは、特にホップにこだわっています。ストーンフルーツ・パッションフルーツに近いアロマを持つホップと柑橘系のホップをブレンド、そして仕込みの後半で入れることによってホップのフルーティな香りを引き出しています。
また透明感のある色にしたかったので、雑味がなく凝集する酵母を選びました。ほんのりした甘さの秘密は、糖化の段階で旨味が残る最適な温度に調整する造り方をしていることです。
実は、、、クリスタルIPAは一度造って終わりではありません。最初に造ったクリスタルIPAと、最新版として造ったものでは、使用している原材料も製造方法も少しずつ変えており、これは飲んでいただいた皆様の声をもとにしています。まさに進化するクラフトビール。
これからも、是非いろんなご意見を頂戴して、一緒に最高のビールを造っていきたいと思います。
木内酒造合資会社 額田醸造所 醸造士
宮田 輝彦(みやた てるひこ)
1979年生まれ。2008年、 常陸野ネストビールを製造する木内酒造合資会社に入社。主にビールの 醸造に従事。